原風景と暮らす
所 在 地 / 神戸市西区
家族構成 / 一人住い
構造・規模 / 1階 RC造 2階 木造
敷地面積 / 89.74坪
延床面積 / 33.06坪



建築家からの一言

敷地周辺は田畑が広がるのどかな場所で、西側には前面道路を挟んでため池がある。高校教師である建主は計画に際し、防犯対策を基本として、生まれ育ったこの土地で周辺環境を生かした自分らしい住いを建てたいと希望していた。
計画にあたっては、主たる居室をすべて2階に設置し、1階は玄関ホールのみとしている。コンクリートフレームで地面から持ち上げられた2階の空間テーマは、常に開放的で風の通り抜ける爽やかなスペースをつくることであり、360°に広がる田畑の風景を各所で切り取り、室内に効果的に取り込む仕掛けをつくることであった。
また、南側と西側にL型に設けられたバルコニーは、内と外との中間領域の生活空間として、日常に新たな生活シーンを提供してくれるはずである。