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「木の家」モデルハウス |
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セミナー風景 |
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渡邉 孝一さん |
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日本人はとかくブランドに弱いと言われてきました。生活用品全般を扱う「無印良品」がその思想と品揃えを認められ広く知られるところですが、ついに住宅版の「無印良品」が出現しました。今回はまず話題の「無印良品」が考える家づくりについて京都南店事業部長である渡邉 孝一氏からお話をお聞きし、その後、実際に「木の家」のモデルハウスを見学しました。
第一部では、スクリーンを見ながら、「無印良品」が目指すもの、「無印良品の家」のコンセプトについて、今回見学する「木の家」の特徴と施工事例について詳しく伺いました。「無印良品の家」は、3000名を超えるアンケートをもとに「永く使える、変えられる」家を設計コンセプトに開発しました。誰もが豊かで安全に、そして自由にいつまでも住み続けられる家、家の形に暮らしを押し込まず、住まい手によって自在に編集できる家、快適で安心して住める家を提案しています。SE構法による構造設計、外断熱を採用するなど、高性能な家となっています。
皆さんご承知のように無印良品のコンセプトは、国籍・宗教・民族・性差・貧富を超越した普遍性にあり、日常生活で役立つ品揃えは約7,500アイテムを誇り、総ての製品が精度高く作り込まれ、かつリーズナブルな価格で提供されていることにあります。
無印良品が考える家づくりの根底には、「これがいい、ではなく、これでいいと言う、理想的なシンプルライフの提案」が存在します。
第二部では、「窓の家」「朝の家」と三部作である人と人とのつながりを大切にしたとされる「木の家」のモデルハウスを見学し、実際の品質に触れました。
SE構法に支えられた吹き抜けのある一室空間、スケルトンインフィルの考えに基づいた家族構成の変化などライフスタイルの変化に合わせられる長く暮らせる住宅でした。
無印良品の家づくりは総てを知り尽くした上での「お茶漬け…」に例えられるそうで、シンプルで落ち着ける、味わいがある、ホッとする、そう言うテイストが大切にされているように感じました。
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文/新井律子
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