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特別公開中の寶山寺獅子閣入口です。 |
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歴史を感じさせる気泡が入った 窓ガラスが素敵でした。 |
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和風の中にも洋風を感じさせる 螺旋階段、見事なカーブでした。 |
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今も営業している日本最古の飛行塔、 皆んなで楽しみました。 |
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さあ、石切を目指して下山を開始します。 |
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漢方薬を挽く、復元された 大きな水車です。 |
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童心に帰った秋の一日
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文/羽生田和夫
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幼稚園の送迎バスにあるような猫をかたどったケーブルカーは、「どっこいしょ」とでも言うように一度大きく揺れてから生駒山の急勾配を登り始めました。いよいよ旅の始まりです。
今回の参加者は、台風の影響もあり5名と少なめでしたが、その分すぐに打ち解けてお話しすることができました。天気もまずまずの秋空で何よりでした。
まず向かったのは、「聖天さん」の名で親しまれる寶山寺。特別公開中の獅子閣がお目当てです。
境内の端にひっそり佇む獅子閣は明治期の擬洋風建築で、和洋どっちつかずなのが何とも愛らしい感じです。細部の作り込みに森さん、津島代表のプロの目が光ります。窓ガラスも今では見かけなくなった気泡入り、そこから眺める外の風景も歪んで見え、これまた何とはなく郷愁を感じさせます。
ここ寶山寺の門前町は、かの「男はつらいよ」のロケ地になったこともあり(第27作、マドンナ=松坂慶子)、昭和のムードたっぷりです。
寶山寺を一通り見物した後は、ケーブルを乗り継いで生駒山上遊園地へ。奈良ではここ10年ほどの間にドリームランド、あやめ池と遊園地の閉園が相次ぎましたが、ここはUSJなどとは真逆、幼児〜小学校低学年向けの遊具に特化することで何とか頑張ってくれています。小さな子供を連れたファミリーに混じり、私たちオッサンも(根が純真なので?)心がはしゃぎます。
芝生の上でお弁当を広げた後は、一服するまもなく津島代表を先頭に飛行塔へと向かいました。
ここの飛行塔は大型遊具として日本最古(1929年製)とのこと。武藤さんの目も少年のように輝いています。わずか数分の空中散歩でしたが爽快でした。
ここからは大阪側の石切駅を目指して徒歩での下山です。途中、石山さんを講師にノルディックのストックを使ったストレッチの即席講習会があったり、復元された漢方薬の粉引き水車を見学したりしながら、男性5人のおしゃべりは尽きることがないまま、無事駅へと到着しました。
体も心もほっこりとした秋の一日でした。
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