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「リ・ライフ」セミナーのご報告
      日時 令和7年3月24日(月)~25日(火)
場所 広島平和記念公園・平和記念資料館、安芸の宮島・厳島神社
参加人数 9名
テーマ 『終戦80年ヒロシマを行く…』



広島城

ヒロシマ ピース ボランティアの上野堂さん

慰霊碑

原爆ドーム

広島平和記念資料館

厳島神社

記念撮影
 今回は、広島の二つの世界文化遺産を訪れる一泊二日のセミナーです。2024年には、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。被爆者たちの地道な活動を通じて、核兵器のない世界を目指し、核兵器が再び使用されることがあってはならないと証言してきたことが評価されています。
 10時50分に広島駅の新幹線口に集合し、循環バス「めいぷる~ぷ」を利用して広島城へ向かいます。広島城は1589年に毛利輝元によって築かれ、昭和初期には天守閣が国宝に指定されましたが、原爆によって焼失しました。その後、天守閣は昭和33年(1958年)に再建され、広島の歴史を紹介する博物館として機能しています。館内では日本刀に関する説明が行われ、参加者は興味深く耳を傾けていました。
 午後には、平和記念資料館で集合し、ボランティアガイドの上野堂さんと共に平和記念公園を歩きながら解説を受けました。公園内では、原爆死没者慰霊碑、平和の灯、原爆の子の像、被爆建物、平和の鐘、原爆ドームなどを訪れました。平和の火は点火以来絶え間なく燃え続けており、反核の願いを象徴しています。また、被爆建物の地下室では、コンクリートの壁によって命を救われた空間を体験しました。さらに、平和の鐘を皆で祈りを込めて鳴らしました。広島平和記念資料館では、被爆者の遺品や被爆の悲惨さを伝える写真や絵画などの資料が展示されており、1945年8月6日に広島で発生した出来事を伝えています。多くの悲劇的な状況を目の当たりにし、心が痛む思いを抱きました。訪れる方の多くは外国人ですが、日本人にもぜひ訪れていただきたい場所です。
 「厳島神社」は、1996年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。海上に立つ朱色の大鳥居で有名な厳島神社は、593年に創建されました。国宝に指定されている荘厳な社殿は、1168年に平清盛によって現在の様式に改修され、平家一門にゆかりのある神社として栄えてきました。早朝に起き、宿泊先の宮島口のホテルからフェリーに乗り、宮島に到着しました。そこで厳島神社を訪れ、静かな朝の時間に参拝しました。人が少なく、寝殿造の回廊をゆったりと散策し、平安時代の雰囲気を楽しむことができました。宮島ではボランティアガイドの藤井さんに案内していただき、厳島神社について詳しく説明を受けた後、千畳閣へ向かいました。千畳閣は、豊臣秀吉の命により安国寺恵瓊が建設を始めたものの、秀吉の急死により未完成のまま現在に至っています。857畳分の広さを持ち、軒瓦には金箔が施されていることから、完成していれば非常に豪華な桃山文化を反映した大経堂になっていたと考えられます。その後、世界遺産航路のフェリーで広島平和公園に戻り、帰路につきました。
 今回の広島の旅は、二人のガイドさんのおかげで、広島についてより深く理解することができました。人類共通の遺産である原爆ドームを見学し、美味しいお好み焼きとあなごめしを堪能し、美しい厳島神社を楽しむことができました。お疲れ様でした。
文/新井律子




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