暮らしの読み物

部会や倶楽部の会員の方々のご協力により寄稿されました。
論文あり、旅あり、食あり、涙あり…と、示唆とウイットに富んだ内容をお愉しみください。


地下足袋日記   1   2   3   4   イギリス編
「遺伝子の命ずるままに 住吉高灯篭建立の奨め」   1  (PDF形式)
味読「やさしさを生きる…」   1   2   3   4   5
ロハスライフ   1
あかりと遊ぶ   1   2   3
アイビー文化を楽しむ   1   2   3   4   5
やきもの小話   1   2   3   4   5   6
35日間の熟年夫婦の旅日記   1-1   1-2   2   3   4   5   6


照明と"デザイン"

  住宅照明において、日本独特の蛍光灯を主体とした明るさを求める時代から、徐々に住宅事情が向上しつつある現在では、質の高い照明環境を求める時代になってきました。
ダウンライトや間接光を使用した建築化照明により、光の効果がもたらす快適性の追求が求められるようになり、上質な空間を創るためデザインされた照明計画が重要になりました。
  私のモットーとしている言葉に『デザインされた空間は生活をより快適にし、デザインされた商品は心を豊かにする』というフレーズがあります。デザインされた照明器具 のもたらす効果は大変大きいものです。
  しかし、日本の照明の大手メーカーと専門メーカーは過去において、各社、年間数百の新製品を発売してきました。ただ、ほとんどの商品が、3年から5年で生産中止となり、また新しい"器具"を発売する状況は、メーカーとしての商品に対するメンテ責任からも大きな問題になりました。このことは、照明におけるデザイン寿命について理解出来なかったことです。いいデザインの照明器具は多くの人々から長く愛され大切に愛用されてきました。
  〔デザイナーの心・デザインのコンセプト・なんのためにデザインされたのか〕を知ることによって照明器具は単なる照明からインテリアとなります。

  ここに代表的な商品をご紹介します。

『AJロイヤル』
デンマークを代表する建築家、アルネ・ヤコブセンが、コペンハーゲンのロイヤルホテルのインテリア用に設計したペンダント。シンプルなデザインのセードにアクセ ントを与えているスリットからの光の美しさや、光源が組み合わされた巧みなデザインは、世界中の建築家やデザイナーから高い評価を受けています。
AJロイヤル
『PHランプ』
近代照明の父と呼ばれるポール・ヘニングセンが、1925年のパリ工芸博に出品したランプが金賞を獲得、翌26年に三枚シェードのランプが開発されました。
彼が生涯にわたって探求した(人と物、空間を美しく照らす良質な光)の基本方針は、P-H5において、光は5枚のシェードにより美しいグラデーションを描いて拡散さ れ、どの角度からも光源は直接見えないデザインは、〔理想の光〕の追求はそのまま理想のオブジェを生み出しています。
PHランプ
『AKARI』
世界で高い評価を受けている彫刻家、イサム・ノグチ氏の光のオブジェ。
〔光の彫刻『あかり』はその人の権威の象徴ではなく、貧富にかかわらず感性の証であり、暮らしに質を与え、 いかなる世界も光で満たすものです。〕自信の評どおり『あかり』は現代の芸術的感性と日本の伝統を見事に融 和させた照明器具デザインの最高傑作として、世界中で愛されています。
AKARI
『Kシリーズ』
倉俣史朗による現代アートと言ってもいい‘あかり’白い布をふんわりとかぶせたかのような、軽やかなイメー ジのセード。そこから流れ出す優しい光は、見る者をリラックスさせる不思議な魅力を持っています。
Kシリーズ
  その他
フィリップ・スタルク〔ロメオムーン〕、ジャスパー・モリソン〔クローボール〕、アッキーレ・カスティリオーニ〔フリスビー〕、ミケーレ・デ・ルッキ〔トロメオ〕、喜多俊之〔TAKO〕、など優れたデザイン照明が多数あります。
私は、『デザイン照明は空間をアートしている』と考えます。
  さて、光で住空間をデザインする良質な照明器具によって、快適な暮らし方に役立ててみてはいかがでしょうか。

  次回の掲載を、お楽しみに。

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